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パフューム 〜ある人殺しの物語〜
ああ、香しき変態の御伽話



この映画は公式サイトをチェックした上観に行ったのですが
パソコンで予告偏を観ていると
ジャン=バティスト・グルヌイユ
という主人公の名前を聞いた相方が突然笑い出しました

「なんで?」と聞くと
「グルヌイユはフランス語でかえるだから」

おおお!そうやった〜〜
台詞が英語だけにスルーしそうだったのですが
名前にもそんな伏線があったのね

こうなると俄然期待が沸いてくる

そして
ナレーション:ジョン・ハート
という表記にもなんか引っかかる

なんでだろ?と思いつつ鑑賞開始

始まってすぐの聞き覚えのある声のナレーションで全てを悟る

このおっさん、ストーリー・テラー(注:1)の語り部役の人やないか!!

そうか、このお話は壮大なとある変態の御伽話なんだ!
そう理解できると現実的なツッコミは全く必要なくなるので
スポンジのような頭で観る事ができた

そして登場した主人公は
ルイジ・ロンギ(注:2)の
臭いフェチバージョンだった・・・

監督・脚本・音楽・主演
すべてがパーフェクトでよくぞこんなフェチの世界を
崇高な高みにまで持って行って見せてくれたもんだとしばし感動

きっとこの製作した人達も
「そう!実は俺にもこの主人公の気持ちがわかっちゃう部分があるんだよね!
ノーマルなんだけど、なんでかなあ?あははは〜〜」
と親近感を寄せていたに違いない

生まれつきフェチだった孤児グルヌイユは
初めてお使いに出た街で運命的な出会いをする
赤毛のプラム売りの少女=本能的に自分を突き動かす臭い
生身の女との人間としての接し方を知らないグルヌイユは
当然、本能のまま動物的にしか彼女に近づけない
そして結局騒がれたため誤って自分の手で殺してしまう

自分の手の中からかき消えていく、その命、その臭い

もう一度その臭いを手に入れるため
永遠に自分のものにするため
彼は少女達を手にかけていく

そして、哀しいラストへ―

彼が追い求めた至高の香水の最後の材料となった
赤毛の美少女ローラ
この少女ですら、最初に出会ったプラム売りの少女を越えることはできなかった

臭いを手に入れた後に気付く、本当に手に入れたかったもの

臭いを蘇らせることはできても
初恋の少女の体は永遠に蘇ることはない
手で触れて抱きしめてくれることはない
五感のすべてで愛し合うことはできない

なぜなら、自分の手で永遠に消し去ってしまったから・・・

永久に叶うことのない願い

そして本当のラストへ―

ちゃんと冒頭の伏線通り御伽話で終わります

原作では主人公の容姿は醜いそうです
ラストシーンとそういう意味合いを兼ねて
やはりグルヌイユ(かえる)とつけたのでしょうか
だからひとつだけ文句を付けるとしたらやっぱり
主役のベン・ウィショーがかっこよすぎることかな
だってこんなかっこいい変態は絶対にいないもの
巷で話題の750人の乱交シーンより彼の回想シーンの方がエロイなんてww

初恋を追い求める彼(フェチ男)がすごく切なく見える映画でした

注:1
人形操り師として伝説になっているジム・ヘンソンが製作したTVシリーズ。有名な童話を人形と役者を使ってリアルに再現し、ジョン・ハートが番組の語り部となって進行役を務めた。ちなみにジム・ヘンソンが手がけたキャラで有名なのはセサミストリートの人形達。

注:2
スイス生まれの髪の毛フェチ男。女性の髪の毛に異常な執着心を燃やし、女性の髪を洗うことでエクスタシーを感じた。いつもお金を払ったりどこそこまで送るからと頼み込んで洗わせてもらっていたが、ある日途中で帰ろうとした女性を殺害。生涯童貞だった・・・

| 洋画・ハ行 | 20:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
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